2005/09/11 BIG MOUTH LOUD「旗揚げ戦」後楽園ホール
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第4試合 長州力、宇和野貴史 vs バック・クォーターメイン、スティーブ・マディソン
この試合も第3試合と同じくRIKIPRO提供試合な雰囲気。
試合している選手のうち、誰一人として UWF 臭は漂ってこない。
長州力と宇和野貴史はRIKIPRO所属。
バック・クォーターメインとスティーブ・マディソンは初めて聞く名前だったけれども
RIKIPROの前進であるWJ常連外人選手だった模様。
だとしたら、このタッグマッチはWJメモリアルマッチということ?
RIKIPRO所属の宇和野。
初めて生で試合をみたけれども……どうしようもなく、しょっぱい。
身体が大きいだけに(背丈はある)勿体無い。
第3試合と同じように南側に座るRIKIPROの女性ファンから、宇和野に向けて熱い叱咤激励が飛ぶ。
石井智宏とは違い、宇和野貴史の不甲斐なさがよりいっそう、声援の熱を上げさせている状況に。
対する元WF常連外人チーム。スティーブ・マディソンは凄く良い選手だった。
このタッグマッチに参加しているレスラーの中では一番プロレスを理解していて技術もある選手。
米ローカルインディ団体には、スティーブ・マディソンのような素晴らしい選手が沢山埋もれているのでしょう。
バック・クォーターメインは身体はグットシェイプなのだけれども、ドン臭い動きが目立つ選手。
相棒のスティーブ・マディソンとは大違い。宇和野ほどでは無いものの、しょっぱかった。
このタッグマッチの殆ど全てをコントロールしていたスティーブ・マディソン。
技も豊富で河津落としも披露。カリスマ性は薄いけれども、職人タイプのレスラーかと。
長州(御小)とスティーブ・マディソンの絡み。
長州(御小)は他団体への義理参戦ならではの省エネファイト仕様。リングに入っている時間は極わずか。
この日は長州(御小)メインではないから、これはこれで良い訳ですが。
省エネファイトの長州(御小)を煽るために、宇和野にサソリ固めをかけるスティーブ・マディソン。
本当によく分かっている。この選手は
スティーブ・マディソンがサソリ固めから、ラリアットで宇和野からフォール勝ち。
長州(御小)をおちょくっているかのような技の連携。
●宇和野貴史(10分05秒 ラリアット > 体固め) スティーブ・マディソン○
この試合、全く期待していなかったものの(正直、トイレタイムとして使っていた客もチラホラ)
スティーブ・マディソンが頑張って盛り上げてくれたから、大変面白い試合になりました。
このタッグマッチ、個人的な好みで言わせてもらうと BIG MOUTH LOUD 旗揚げ戦の中でも
試合内容の点では一番面白かった。
前田と船木のアイサツ
第4試合が終わると、リング調整のため10分間の休憩が入り……休憩明け、いよいよ前田登場。
南側通路に白くて大きな横断幕のようなモノが置いてあったので、何に使うのかな?と思っていたら……
南側の客席全てを覆う横断幕を張られてしまった。
北側やリングサイドの座る客にとっては、南側全面に広がる横断幕は壮観だったのかもしれないけれども
南側に座っているこちらには全くみえない。
仕方ないからSports-i ESPN(スカパーのスポーツ専門ch)で放送される予定の
BIG MOUTH LOUD 旗揚げ戦中継でチェックしないと
横断幕が速やかに撤収されると、キャプチュードが流れて「前田日明の登り」で出来たアーチの下を通り
前田日明スーパーバイザーが登場。
前田日明「自分はプロレスのリングを離れて十数年経ちますが、プロレスの惨状
いつの間にこんなことになってしまったんだろう、いつも慙愧(ざんき)の念となって自分の中にありました。
人間は生まれて死ぬまでの中で、若いうちに何をしてきたか、歳を取ったら何をすべきかが問われると思います」
プロレスファンがシビレる言葉を投げかけてくれる。これこそが前田日明の真骨頂。
「来年から中心人物となってくれる人物を紹介します。船木誠勝選手です。どうぞ」と前田が、船木を呼び込む。
「前田日明の登り」の下を通り、船木誠勝登場。リングに上がると前田と船木が握手。
UWF 分裂からのゴタゴタ。出身選手どうしの愛憎劇をリアルタイムで見てきたファンとしたら、信じられない光景。
船木誠勝「21世紀、いつ大地震が起こるか分かりません。いつ戦争が起こるかもしれません。
そんな時代の中で悔いを残さないように死んでいきたいと思い、本日、このBMLのリング上に上がりました。
新日本、UWF、藤原組、パンクラス。回りくどいことは言いません。
本日、このリング上よりBMLに対し全面協力していくことを誓います。
皆さんは、自分が再びリングで試合をすることを望んでいますでしょうか?」
船木の宣言を聞いた客席は沸騰。
大地震やら、戦争やらのワードを持ち出したり
悔いを残さないように死んでいきたい……(NKホールのバス・ルッテン戦を思い出させてくれる)などなど
船木誠勝そのものといったボキャブラリー満載。
こんなカッコ良い(一般人の思考からすると弾け跳んでる)台詞を言い切れるレスラーって、現存していないでしょう。
生きるだ、死ぬだ。をここまで(中身のない上辺の言葉ではなく)雰囲気込めて大衆にアピールできるレスラー達が
UWF の人間だったんだ。と再確認できた。
マスコットガールに任命されたユリちゃんの初仕事。船木と前田に花束を贈呈。
最後に、二人の2ショット撮影タイム。
本日の旗揚げ戦は前田と船木の挨拶がメインイベント。
信者やらアンチやらが多数いる二人
しかし、存在しているだけでカッコ良い雰囲気を発することのできる二人。シビレましたね。
その後、リングを下りた二人は北側正面の本部席に座り、以後の試合を鑑賞。
船木と前田が横に並んでプロレスの試合をみている……このシュチェーションにも堪らないものがある訳で。
第1試合 藤原喜明vs木戸修
第2試合 池田大輔vs臼田勝美,第3試合 石井智宏 vs 伊藤博之
第4試合 長州&宇和野vsB クォーターメイン&S マディソン,前田と船木のアイサツ
第5試合 エンセンvsゴルドー,第6試合 A大塚 vs 石川
第7試合 柴田勝頼vs村上和成