新木場1stRINGにて行われた女子プロレス興行「息吹」の観戦レポです。
そもそも息吹とは何なのか?
今回の興行の主催者でもあり、女子プロレスラーでもある吉田万里子の言葉を引用すると
大会名「息吹」には…低迷している女子プロレス界だが
プロレスが大好きで日々コツコツ努力している若い選手達の息吹を感じてほしい…
そんな意味が込められています。 という事になります。
吉田万里子の考えている息吹のコンセプトに基づき、この大会に参加する選手はフレッシュな新人選手と
その新人選手に胸を貸して能力を十分に引き出すことができる
腕の確かなベテラン(もしくは中堅)選手に限られる訳で、所属団体を超えた
(……と言っても主催者である吉田万里子の派閥。旧アルシオンと旧全女のラインが色濃く出てはいますが)
選りすぐりの新人選手たちの見本市のような大会となりました。私自身も初めて試合を見る選手も多かった。
会場となる新木場1stRINGの外観。
場所はJR新木場駅から徒歩2分ほどの好条件(ただし、周り一帯が倉庫だらけなので、行き慣れていないと迷う事も)
会場外の売店テントでは生麦酒200円、からあげ200円、おいなりさん(3つ1パック)150円、きゅうり1本(浅漬け)50円と
ロープライスな食べ物販売を行っていました。この日はピーカン晴れだったから麦酒が旨かった。
場内スクリーンに映し出されていた息吹の大会ビジュアルイメージ。
試合前に全選手がリングに揃い、主催者吉田万里子から一言。
マイクを持っているのが息吹主催者の吉田万里子
リングアナウンサーの水原英里(本職は俳協所属の声優さん。との事)
第1試合 20分1本勝負 ○木村ネネ(6分17秒、押さえ込み→体固め)渋谷シュウ●
一見さんにも分かりやすく解説すると、全身黄色い衣装の方が木村ネネで
白い上着と黒いパンツが渋谷シュウになります。
二人とも平成16年にデビューしたばかりの新人選手で共にJDスター所属。
ほぼ同期なのですが木村ネネの方が六ヶ月ほどデビューが早い先輩に当ります。
渋谷シュウの腕を絞る木村ネネ。女子プロレス恒例の「しぼれーしぼれー」コールが発生する場面。
女子プロレスの場合、由来が何であるのかわ不明なのですが関節技を仕掛けている場面において
「しぼれー」とセコンドがコールする事が通例となっております。
(注:男子プロレスでは何故だか『しぼれ』とは言いません)
上の画像のように腕を捻りあげる関節技を出している時も「しぼれーしぼれー」コールは発生しますし
下の画像のようにヘッドロックをかけている時にも「しぼれーしぼれー」とコールはします。
同じく足関節を極める時も「しぼれー」コールは出ますし
腕ひしぎ逆十字を極めるために相手の腕を伸ばす時にも「しぼれー」コールは出ます。
要は技の形式に関係なく、対戦相手に密着して相手の関節(もしくは弱い部分)を
絞るようなイメージの時には全て「しぼれー」コールを出す。
観劇の際における掛け声というのか、「しぼれー」コールは
女子プロレス観戦における様式美だと心掛けておくと宜しいでしょう。
やられてばかりじゃ居られない。とばかりに渋谷シュウの反撃。
渋谷シュウがヘッドロックをかけている状態でも「しぼれ」コールを送ります。
絞めろとか、落とせ(男子プロレスではよく聞こえてくる声援)ではなく
由緒正しいコールは全て「しぼれ」になるのです。
木村ネネがサイドスープレックスを放つ瞬間。
この試合で初めて渋谷シュウの試合を見ました。
キャリア一年も満たないのに動ける良い選手だなあと思いました。
ビジュアルも良いし、数年後は女子プロレスを背負って立つような選手……に
育って欲しいものです。
JDスターの同門対決は(六ヶ月だけれども)キャリアで上回る木村ネネが試合をリード。
木村ネネに関しては2004/07/03JDスタープロデュース「格闘美7」(新木場1stRINGでの千円興行)以来
生で試合を見たことありませんでしたが、流石に1年経つと力強い試合をするようになりました。
以前は川田利明(元全日本プロレス所属。現在はフリーランス)のパロディ路線を目指しているの?
イロモノ路線なの?と余計な心配もしましたが息吹の試合を見た限り
真っ当な女子プロレスラーとして育っていたから、ひと安心。
この日は全女固めが多用されていました。このフォールもそれ
試合を終始リードしていた木村ネネがフォール。これで試合終わり。
試合終了直後ぐらい。
二人は握手も交わさずにリングを降りました。
互いを近い存在としてライバル視してるのかも(いや、知りませんけど。多分)
ハッキリ言ってしまうと、この第一試合はJDスターの主催興行を観戦していれば
日常的に見られるであろう対戦カードなので、息吹だからこそ……といったプレミア感は
このマッチメイクにはありませんでした。が、しかし、新人同士が対戦するからこそ醸し出される雰囲気。
これこそイマドキの(慢性的な新人選手の枯渇により)女子プロレスに一番欠けている
ビビットなモノなんじゃないかな?とも思えて
息吹のオープニングを飾るに相応しい試合だったと思います。
第二試合 20分1本勝負 椎名由香×夏樹☆ヘッド
第三試合 20分1本勝負 伊藤薫×江本敦子
第四試合 30分1本勝負 闘獣牙Leon×渡辺菜穂
第五試合 時間無制限3本勝負 吉田万里子&藤井恵×木村響子&栗原あゆみ