Blogで書いた文章の加筆修正になります。
先週の土曜日はさいたまで行われているHERO'S(ヒーローズ)には行かず、新日本プロレスの両国をみてきました。
勿論、HERO'S(ヒーローズ)のtv放送の録画も怠りません。
両国に足を運んだ一番の動機はズバリ小島×中邑のタイトルマッチをみる為。これに尽きます。
この試合が決まる前までは何も関心がなかった両国大会なのですが
小島×中邑が決まりそうな流れを東スポの記事で読んでからチケットを買ってしまいました。
小島と中邑のシングルマッチは(タッグでも)今回の試合が初対決……
イマドキの境界線の存在していないプロレス界においてこれほど新鮮なカードも珍しい!というのと
四冠統一王者の小島と確実にプロレス界の将来を背負うだろう新人(ファンの賛否両論があるものの)中邑が
どんな試合をするのか?これが気になったので。
私がこの試合に惹かれてしまったのは、ヤハリ先月Wタイトルマッチを観戦していたからだろうと思います。
スポーツでも演劇でもLiveでみるとLiveならでは楽しみというモノがあって、私もその魔力に脳が侵されてしまったらしく
今までの記憶の蓄積からくる理性では四冠統一王者の小島という存在を認めていないものの
三冠とIWGPが統一される現場をLiveでみてしまった為に認めたくないけれども小島に王者の風格が備わりつつある現状と
それに挑戦する中邑という状況。
そのような現場の空気を吸ってみたかったのでHERO'S(ヒーローズ)よりも両国という結論に至りました。
で、メインイベント以外に要注目だったのは第一試合、藤波辰爾の復帰戦。
藤波は社長として背広組の仕事をこなすようになってからはリングから遠ざかっていて、途中に引退する?とか報道もされていましたが
藤波一流のコンニャク節というのか、ウヤムヤな煙の巻き方で引退を撤回。
散々焦らしておいて久し振りのリング復帰が今回の大会となったと
引退して復帰を繰り返している人よりも(近年はこれがスタンダードになりつつありますが)藤波のスタンスの方が納得できます。
そんな訳で第1試合だけれども画像を多めにUP 藤波のドラゴン殺法をまったりとお楽しみ下さい。
第1試合(15分1本勝負)
△藤波(15分00秒 時間切れ引き分け)△西村
照明で真っ白になっていますが、藤波の入場。復活のドラゴンなのです。
第一試合、藤波辰爾。対戦相手は無我の思想を持ち、社内でも数少ない藤波派の西村。
手と手をとりあう、クラシカルなスタイル。二人の試合は終始無我のリズム。
腕の取り合いから
この間の取り方、ドラゴンは健在なり。
ヘッドロックひとつでも、絵になります。
キーロックですよ。キーロック。藤波といえばキーロック。
腕に激痛が走っている(筈の)西村。あまりの痛さにもがきます。
まだ外さない。絞れ〜!絞れ〜!(女子プロレスのセコンド風味)
この手の攻防も今は殆どみられません。無我ワールド全快!
ブリッジしてのカバーの攻防もこの二人ならでは
まったりと技を掛け合うのが無我でのたしなみ
この後、藤波は倒立して首を外そうとしました。が、腰の悪い藤波では完全な倒立も出来ず。
離れ際もクリーンに
力比べ。これも最近ではやりませんのです。
ロープにふられるドラゴン。
この形の力比べもドラゴンならでは。ドラゴンはプロレスにおけるスタンダードな「形」を大切にしています。
そしてドラゴンスリーパー!ドラゴンのエンジンが温まってきました。
絞れ〜!絞れ〜!
ドラゴンスリーパーから首四の字の連携。
ああ、腰が弱点の藤波にボー・アンド・ローとはご無代な……
西村の足四の字。西村の攻勢は続く
しかし、ドラゴンは四の字を裏返す。四の字をリバースすると相手にダメージが!
逆襲のドラゴン、西村に足四の字のお返し
そして最後はドラゴンのコブラツイストで〆 このまま15分を迎えて試合終了。
試合後はノーサイド。クリーンさもドラゴンの魅力。同じ志をもつ者、西村と握手。
試合終了後、マイクをとり「復帰できました。ありがとう」とご機嫌なドラゴン。
このタイミングで復帰したので一瞬、引退宣言か?とも思いましたがなんともノンキな発言。
この底抜けなノンキさがドラゴンがドラゴンたる所以なのでしょう。こんな藤波が私は好きです。
第2試合へ続く